MERU/メルー

 

感想

メルーというヒマラヤの6,000メートルの未踏峰を登る話です。

実話なのでインタビュー画面を挟みながら山登りについて語られています。

 

ハーネスやカラビナやヌンチャクなどつけてダブルアックスで90度に近い壁を登っていく絵は新鮮でした。

もちろん複数の山登りの映画は見たことがあるのですが、最先端の現在進行形で登っている人の絵は、どんなもんなのだろうかと目を惹きつけられます。

崖にテントを張って生活するシーンなんかも珍しかったです。

当たり前だけどストーブとかも吊るされているんですね。

 

話は案外長くて3人の登山者それぞれの背景なども語られて、とくにレナンのメルーに掛ける闘志は率直に感動させられます。

ああいう生きる目標があればどんな困難でも乗り越えられるのだろう。

そしてそういう目標は自分の周りに必ずあり、それを見つけられるかどうかなのだろうと思いました。

 

ジミー・チンという東洋系アメリカ人が3人の登山者のうちの一人なのですが、彼が監督及びプロデューサー及び撮影で、公式ホームページには彼の舞台挨拶やインタビューが掲載されていました。

クライマーがカメラを持ちインタビューし、編集し、世界中に売り込んでいるだなと感心しました。

山登り以外の才能もある人なのですね。

 

フランスで起きたヌーベルヴァーグは映画の撮影場所を撮影所から屋外に広げたのですが、今回カメラはヒマラヤ未踏峰の山頂にまで登って行きました。

ドローンによる雄大な撮影や雲や星が流れるメルーの様子など、ドキュメンタリーであるにせよ、いろんなところに映画の撮影場所が広がって行っているんだなあと実感しました。

 

そしてこの映画のいいところはただの綺麗な風景だけじゃなくて、コンラッドのメンターに対する気持ちとか前述したようなレナンの闘志とか人が描けているところで、とても感心しました。感想