泥棒役者

 

感想

もとは監督自身の脚本による舞台作品の映像化。

豪邸に盗みに入った泥棒が住人や来客に見つかって人違いされるたびにその人物に成りすますことを繰り返すうちに思いがけない展開に・・・という、いかにも舞台的な、ほぼ同じ室内で繰り広げられるコメディ。

 

おおむねの展開は予想通りではあったのだけど、これが予想してた以上に面白かったです!

キモは、泥棒に入った主人公はじめが人違いからその場しのぎの嘘を重ねるコミカルな前半よりも、その嘘が全部バレてからの後半のほうで、なぜか一致団結した泥棒と作家と編集者とセールスマンが協力しあって、あることを成し遂げ、それによってそれぞれの過去のトラウマからちょっと解放される展開に、意外にも泣かされました。

キャストはそれぞれはまり役。

暗い生い立ちで年少に入った過去がありながらも根がお人よしで憎めない泥棒丸山、すっとんきょうな絵本作家の市村正親は変な髪型に奇抜な衣装でとても楽しそうだし、ユースケ・サンタマリアはちょっと滑舌悪いの気になったけど間合いが絶妙!

某宗教のせいで突如降板した女優さんの代打ながら石橋杏奈のコメディエンヌっぷりも良かったし、クレーマーユーチューバ—の片桐仁は観てるだけで可笑しいし、高畑充希は理想の彼女すぎるし、宮川大輔は本当にキライになりそうなくらい憎々しかったです。

唯一私的難点をあげるとすれば、目の保養が石橋杏奈のみ、ってとこかな。

まあそれはさておいても、笑って泣けて、ファン以外にも安心しておすすめできるなかなかの佳作でした。感想