FAKE?

 

感想

作曲家・佐村河内守氏のゴーストライター騒動について、森達也監督が密着取材して撮影したドキュメンタリー映画です。

騒動後、姿を隠した佐村河内氏へのインタビューが約1年に渡って行われ、それを映像化しています。

内容については当時も賛否両論ありましたし、新垣隆側からの反論もWEB上に公表されています。

作中で語られることの真偽はもちろん重要な要素ではあります。

しかし、この映画はそれを明らかにしようというものではないと思います。

森監督の映画はどこに感情移入するかで見方が180度変わる物が多いのですが、本作はフラットな視点で見ていても映画の中でどんどん何が真実かわからなくなって行きます。

どちらに転んでも疑心暗鬼になりそうな中、ラストの15分で興奮や、何かわからない感情が爆発しそうな気がします。

このラストでのエンターテインメントとしてのカタルシスがとにかくハンパなかったです。

改めていいますが、この映画は真実を明らかにするものではありません。

ただ、見た者が何を思うかを問いかけるものではあると思います。

そして、この映画はあくまでも森達也という人の主観と編集が入った作りものであることを忘れてはいけません。

いくらドキュメンタリーでも、編集のやり方で結論はいかようにもできるのです。

「FAKE?」というタイトルは佐村河内氏のことなのか、それともこの映画のことなのでしょうか。

それは見た者が判断することなのだと思います。感想