メトロ42

 

感想

ロシア製作のパニック映画って珍しいなと思っていたら、25年ぶりの制作だそうです。

本作は、地下鉄のトンネル内に亀裂が生じそこから水が漏れている事が原因で、大惨事が起こるという乗り物パニック映画です。

地下鉄のパニック映画と言えば、「サブウェイ・パニック」やそのリメイク作品である「サブウェイ123激突」などを思い出します。

しかし本作品は列車が暴走する、という類の物ではありませんでした。

 

この作品は地下鉄に乗っている父親と娘が主役なのですが、彼の奥さんが不倫をしていてその不倫相手も同じ地下鉄に乗っているという設定です。

よって本作は群集劇でもありますが、この世の一番憎むべき存在である男と手を組み協力し合い、子供を守らなければならないという苦行を強いられるストーリーでもあります。

また主人公の妻イリーナからすれば自分が不倫相手ヴラトと会っていたから、娘を学校まで車で送っていけなかった訳ですから、非常に痛い設定だと思います。

 

ある日地下鉄のベテラン職員セルゲイは、地下鉄のトンネル内の水漏れを発見します。

彼はこれを軽視せず報告しますが、彼がアル中気味であった事もあり、報告を受けた人がちゃんと調べません。

何故この様な無責任な事をするのかと腹が立ちましたが、ベテラン職員の方は酒に酔いながらもこの事を気に病んでいる様子です。

そしてあっさりと大惨事が起こります。

本作は他の乗り物パニック映画と比較しても、何かが起こるタイミングが早いのが特徴です。

このシーンはかなりリアルで、本当にシャレになってないなと思いました。

凄い映像技術です。

後は止まった地下鉄の車両から脱出して、如何にサバイバルしていくか?というストーリーです。

 

見所はやはり駅でのパニックシーンでしょうか。

駅のホームには何も知らない乗客が大勢いて地下鉄を待っているのですが、向うの方から地下鉄ではなく人が歩いてくるのでそれを見た人々がパニックに陥る展開に。

何とか地下鉄を脱出してぞろぞろと駅のホームまで辿り着いた人々の描写は、まるでゾンビ映画みたいだと思いました。感想